2004年
・1月
それ以前に所属していたバンドが解散したMagari(Gt)は、初めて自身がリーダーとなるバンドを模索していた。
当時の、Magariの「完全オリジナル曲」の持ち曲はゼロという、本当に何も無い状態からのスタートだった。
当然、最初はボーカルのいるバンドしかイメージが湧かず、「POP」のメインフレーズをイントロとして、歌モノの新曲を作ろうと試みる。が、何度やっても頓挫。
そして「‥よく考えたら、なんで一番聴いてもらいたいフレーズを歌のイントロにしなきゃいけないんだ?これがサビでいいじゃないか!」という結論に至り、"苦手な作業の消去法"という形で、バンドの原案を思いつく。
さらに「だったら、渋さ知らズのような感じでこのメロディをブラスで分厚くやってもらいたい!」とメロディアスなブラスバンドを想像する。
早速、バンドコンセプトを紙に書き出し、デモテープを作成。メンバー探しを開始。
まず高校の同級生であり、それ以前の所属バンド「en Routes(エンルーツ)」、「IDE Takamasa」のドラマーとして活動を共にしており、さらに吹奏楽経験も豊富であった雪亜(Dr)に話を持ち掛ける形で、雪亜が加入。
その後「うちの大学の吹奏楽部でめちゃめちゃトロンボーンが上手い奴がいる!」と雪亜から紹介される形で、鉄宏(Tb)が加入。
ただ、この時点でMagariはまだトロンボーンという楽器の知識が全くと言って良い程無く、さらに管楽器が少なくともあと3〜4人は勝手に加入してくるものだと思っていたという(笑)
・3月14日 結成
Magari、鉄宏、雪亜の3人で活動開始。(初めて音合わせをしたこの日を結成記念日とする)
「まがり、てつひろ、ジャック(雪亜の大学のニックネーム)」を合わせて「まが・て・ック」と仮で呼び始め、
「メンバーが揃ったら、かっこいいバンド名を考えよう!」と話していたが、そのまま定着してしまう(笑)
・5月 Magariが、「深澤渓あきる野芸術祭」等を通じて以前から知り合いだった弘輝(Ba)を誘う形で、弘輝が加入。
-ここでオリジナルメンバーのラインナップが揃う-
・6月7日 八王子Match Voxにて初Live!
・7月 オリジナル着メロ配信開始
・7月17日 Live at あきる野市五日市町民会館(「すん」主催イベント『かぐや姫』)
・8月3日Live at 八王子RIPS
・8月22日 Live at 国分寺Morgana
・9月6日 Live at 八王子Match Vox
・10月4日 Live at 八王子RIPS。
このライブより、初のレコーディング音源として、10曲入りのPR用CDの無料配布を開始。
Magariは、この1st無料デモが出来た時の事を「直感的に"新ジャンルだ"と感じた。なぜなら、どんなチープなデモ音源でも普通は、最終的な完成形(プロクオリティー)のものがなんとなく頭に浮かぶものだけど、まがてっくのこのデモに関してはそれが浮かばなかったんだ。自分の中での前情報が無いというか。"仮にこの音楽がプロクオリティーまで行った場合は、一体どういう感じになるのだろう?"と率直に興味が湧いた」と振り返っている。
・10月16日 Live at 第8回深澤渓あきる野芸術祭
・11月6日 Live at 帝京科学大学学園祭 科大祭
当時、鉄宏と雪亜が在籍していた吹奏楽部とコラボ。まがてっくライブの他、まがてっく&吹奏楽部として合同で演奏した。
・11月8日 Live at 八王子Match Vox
・11月18日 Live at 町田ACT
・12月 帝京科学大学吹奏楽部 定期演奏会にスポンサー協力。
Magariは結成当時の事を「自分がリーダーとなるバンドも初、自分の完全オリジナル曲も初、トロンボーンとやるのも初、インストバンドも初‥全てが初めて尽くしだった。」さらに「まがてっくみたいなバンドが他にいなかったから、参考にする情報が全く無く、全て自分たちでゼロから作っていくしかなかった。それが逆にとても面白かった。」と語っている。